インターネットで検索をするときは、検索エンジンに検索したい単語を入力して調べますが、皆さんはどんな検索エンジンを利用していますか?
1990年代後半から2000年代初期にかけてはさまざまな検索サイトが存在していましたが、現在はほぼGoogleの一強と呼べる状態となっています。下は日本における直近の検索エンジン利用状況を示すグラフです。
Googleの利用者は70%を超えてなお右肩上がり。80%にも迫ろうかという勢いです。
2位につけているのはYahoo!で、20%を超えるシェアをキープしていますが、実はYahoo! はGoogleの検索エンジンと同じシステムを借りて運営されています。GoogleとYahoo! を足すとゆうに90%を超えますし、いかにGoogleの独壇場になっているかが一目瞭然ですよね。
Googleの利用者が多いということは、Google側は「利用者が何を調べたいか」というデータを大量に保有しているということ。それが検索アルゴリズムとランキング結果に常に反映され、ユーザーにとって最高の検索環境を整え続けられるというサイクルができあがっているのです。
個人情報を保存しない検索エンジン「DuckDuckGo」
しかしGoogleの検索精度を上げるためとはいえ、個人情報を使われるというのは不気味なもの。自分の興味に合った広告が表示されたりするのも検索内容から個人情報を取得しているからですし、ほかにどんな個人情報を握られているのだろうと思うとちょっと怖いですよね。
そんななかで注目を集めているのが「DuckDuckGo(ダックダックゴー)」というアメリカ発の検索エンジン。こちらは「あなたを追跡しない検索エンジン」というコンセプトで運営されているのです。
トップページは中央に検索窓があるだけというシンプルな構成はGoogleとそっくりですが、「あなたを追跡しない検索エンジン」「あなたのデータが売り渡されることはありません」とハッキリ表記されているのが特徴的。画面を下にスクロールしていくとさらに「DuckDuckGo」のコンセプトが並んでいます。
検索結果一覧画面もまたGoogleとよく似たシンプルな構成。Googleに個人情報を渡すことに嫌気が差し、Googleから「DuckDuckGo」に移行したユーザーは特に違和感なく利用できそうです。
肝心の使い勝手について利用者の反応を調べてみると、Googleと似ているので使いやすいという声がある一方で検索精度が低いという声もあり、オリジナルの機能などもないため結局は劣化版のGoogleだと評価する人も少なくないようでした。
しかしそれでも個人情報を使われないという安心感が勝るという方には「DuckDuckGo」はおすすめの検索エンジンだといえるのではないでしょうか。