年の瀬になると話題になる「ユーキャン新語・流行語大賞」。今年はカーリング女子日本代表の「そだねー」が流行語大賞に選ばれ、その他「eスポーツ」「(大迫)半端ないって」「おっさんずラブ」「ご飯論法」「災害級の暑さ」「スーパーボランティア」「奈良判定」「ボーっと生きてんじゃねえよ!」「#MeToo」などがトップ10入りを果たしました。
この結果を受けて毎年決まって議論になるのが「あまり流行してなさそうな言葉も選ばれている」ということ。今年のトップ10を見ても「ご飯論法」なんて私は初めて聞きました。
2014年には「ダメよ~ダメダメ」と「集団的自衛権」が同時に選出されて政治的な意図が含まれていると問題になりましたが、どうも審査員のさじ加減ひとつで選出されているような気がしてならないのです。
Google 検索で振り返る – Googleトレンド
その議論とは別のことですが、どんな言葉が流行したのだろう、流行しているのだろう考えたときに参考になるのがGoogleが提供している「Googleトレンド」というサービスです。
面白いですからご存知のない方は是非ご覧ください。
2018年にGoogle検索で急上昇したワードをカテゴリ別にまとめたページが用意されています。
Googleトレンド2018検索で振り返る
映画カテゴリで1位になっているのは社会現象を起こした「カメラを止めるな」。なんでこれが流行語大賞のトップ10に入らないんだろうと思ってしまいますし、ドラマカテゴリでは流行語大賞トップ10入りを果たした「おっさんずラブ」は3位。「今日から俺は」「花のち晴れ」の方が上位となっています。
他にも「仮想通貨」もこちらでは2カテゴリでトップに入っているのに、流行語大賞ではトップ10に入っていません。なんとなく、こちらにランクインしている単語のほうが実際に流行っていたような感覚があるのではないでしょうか。
「肉まん屋」にするか「豚まん屋」にするか
ちなみに、本来Googleトレンドは検索キーワードの人気度を調べることができるツールで、ネットを使ってビジネスをする際にも役立ちます。
例えば、コンビニの「肉まん」のことは中華料理屋や一部関西地方では「豚まん」と呼ばれているのですが、新しく肉まんの事業を始めようと思って商品名を「肉まん」にするか「豚まん」にするか悩んだとき、Googleトレンドを使って検索動向を調べてみるといいです。
画像内のグラフの青色が「肉まん」、赤色が「豚まん」の検索回数なのですが、日本全体でみると「肉まん」で検索する人のほうが2倍以上となっていることがわかりました。
ところが地域別の結果を見てみると、兵庫県と奈良県は「豚まん」が過半数を占め、大阪府でもほぼ半々の割合となっていました。この2点だけ見て単純に考えれば、全国に店舗展開したりネット販売に重きを置くなら「肉まん」にしたほうがいいでしょうし、関西圏のみに力を注ぐなら「豚まん」にしたほうがいいということになります。
他にもGoogleトレンドにはいろいろな機能があり、遊び感覚で触ってみるだけでもなかなか楽しいです。