今やスマートフォンを1台も所有していないというご家庭は珍しくなりました。最近では小さな子供が親のスマートフォンを触り、自分でYouTubeアプリやゲームアプリを立ち上げて操作する、なんていう光景も普通に目にするようになった気がします。
先日ランガレウェブでは、子供向けアプリ内で巧妙な広告手法が使われているという問題について触れた記事を公開しました。
こちらはアメリカでのケースですが、子供がスマホアプリを一人で操作し、いつの間にか課金をしてしまっていたり、詐欺的な内容の広告をクリックしてしまうトラブルは避けたいもの。できれば子供には必要以上スマホを触らせたくないと考えている親御さんは多いことでしょう。
そんななか、先日Yahoo!ニュースでこんな記事を見かけました。
「子どもが歯磨き好きになった」 歯磨きとゲーム組みあわせたアプリ「はみがき勇者」に保護者から称賛 開発元に話を聞いた(ねとらぼ)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1811/27/news105.html
スマホアプリが保護者から称賛されるというのはなかなか珍しいのではないでしょうか。気になったので記事を読んでみると、主に以下のようなことが書かれていました。
・話題となっているのは「はみがき勇者」というゲームアプリ
・App Storeで一時的に「子供向け・無料」カテゴリで1位を獲得
・スマホに向かって歯磨きをすると、歯磨きの動きをアプリが認識してキャラクターがモンスターに攻撃する
・歯磨きが嫌いだった子供が歯磨き好きになったという利用者の声が続出
また、記事中ではプレイ中の動画も公開されていました。
確かに歯磨きの動きと連動してキャラクターが動き、モンスターを攻撃しています。これは面白そう。無料のアプリとのことなので、実際にダウンロードして試してみることにしました。
アプリを起動すると子供向けの説明画面が表示され、その後余計なプロローグなどは一切なく、すぐにゲーム画面が始まります。
実際に操作をしてみると、歯磨きの動きを認識する性能がかなり高くて驚きました。画面の中に顔や歯ブラシが入っただけでは反応せず、きちんと歯ブラシを口に入れて動かさないと歯磨きをしていると認識しないのです。
「歯磨きをするとキャラクターが動いてモンスターを倒せる」という仕組み自体は単純かもしれませんが、ふざけた動きをすると認識してくれないので、子供たちはきちんと歯磨きをするしかありません。顔認識や歯磨きの動きを認識する性能が高いからこそ、子供たちが夢中になって歯磨きをするのでしょう。これは確かに小さなお子様のいるご家庭にはおすすめできますね。
近年はiPhoneの顔認証機能や、SNOWをはじめとしたカメラアプリなど、顔認識機能を使った技術がすごい勢いで発展しているように感じます。今後も次々と顔認識の技術を活用した斬新なアプリが誕生していくことでしょう。