クラウドソーシングを使ってアンケート調査をやってみました
《後編》「勤務先のホームページについてのアンケート」の結果

日本最大級のクラウドソーシングサイト「ランサーズ」には会員に対して簡易的なアンケートを取る機能が用意されています。
その機能を利用して「勤務先のホームページについてのアンケート」を行い、約3,000円で265件の回答を集めることができました。
今回は、回答データから作成したグラフを見ながら、どのようなデータを集めることができたのかをご紹介します。
クラウドソーシングのアンケート機能でどのぐらいの情報をまとめることができるかなどの参考にしてください。

会社勤務の方に質問 勤務先についてのアンケート

  • 調査人数: 265人
  • 調査期間: 2021年1月19日〜1月24日(5日間)
  • 調査対象: ランサーズに登録している会社勤務の方

(1)回答者の属性について

まずは回答者の性別、年齢、勤務先の会社の規模、業種などの属性データについてです。

男女比はほぼ1:1の比率となり、年齢は30代〜40代で全体の65%を占めています。
従業員数100人以上の会社に勤めている方が全体の半数を超えました。

業種についてのアンケートは「その他」が最も多い回答となっています。こちらは総務省の某アンケートを参考に選択肢を設定したのですが、もっと細分化してもよかったのかもしれません。

ただ、今後会社勤めの方を対象にアンケートを取った場合もこのような比率が変わることはないと推測できます。

また、CSVデータの集計に一手間加えれば「20代の男女比」「建設業の年齢層」「業種別の従業員数」というように集計結果を組み合わせたデータを出すこともできます。

(2)勤務先のホームページの現状について

続いて勤務先のホームページの現状についてです。

会社のホームページができてから、もしくはリニューアルしてからの年数についての設問は、5年以上経過していると回答した方が35%、3年未満と回答した方は32%という結果となりました。

実はWeb制作に携わっている人たちの間では「ホームページの寿命は2〜5年」と考えるのが一般的となっています。もちろん取り扱う業種や内容にもよるため一概にはいえませんが、2〜5年もするとインターネットの世界では表現の幅や通信回線の速度などさまざまな面が著しく進歩し、トレンドなども移り変わるため、古いサイトに見られてしまうのです。

導入しているサービスやツールにセキュリティーの穴が見つかり、危険なサイトだと認定されてしまうことも少なくないため、そのくらいの年数を目処にメンテナンスやリニューアルを行うのが理想的です。

スマホ対応をしているサイトについては全体の7割を占めていました。もちろん「1年未満にオープンしたサイトの何%がスマホ対応しているか」といったデータも容易にまとめられます。

(3)勤務先のホームページの更新について

勤務先のホームページの更新状況についても回答を集めました。

まず意外だったのは「更新作業の担当」です。社内の担当スタッフが直接更新しているという回答が過半数となりました。その一方で「更新頻度」を見てみると週1回以上更新している会社はわずか12%となっています。

こちらも一概にはいえないのですが、WordPressなどのCMSを導入し、社内スタッフがサイトを更新するつもりでホームページを作ったのに、忙しくて手が回らずに更新されないというパターンも少なくはありません。

CMSを導入すれば初期費用が高くつき、アップデートやメンテナンスなどの保守費も必要になる場合が多いです。これからホームページの新規立ち上げやリニューアルを考えている方は、本当に社内で更新作業を続けられるのかをしっかりと検討してください。

(4)勤務先のホームページの印象について

次に紹介するのは勤務先のホームページの印象です。

「デザイン」「構成」「ユーザーに対しての印象」の項目では良いが悪いを上回り、特に「ユーザーに対して悪い印象を与えてしまうと思う」と感じている方は全体の5%にも満たないという結果となりました。

「古く感じる」「同業他社のホームページより悪い」という回答もそれぞれ「新しく感じる」「同業他社のホームページより良い」という回答よりも多くなっていたのですが、ユーザーに対して極端に悪い印象をあたえるほどではないということでしょう。

低予算のほうが「構成がわかりやすい」の結果

続いてこちらのデータをもとに、ホームページの運営費に月額10万円以上かけている会社と、月額5,000円未満の会社での印象を比較してみました。

月額運営費に20倍以上の差があると、ホームページの印象も大きく変わってくるようです。

10万円以上かけているホームページは新しく感じられ、デザインのクオリティが上がり、ユーザーへの印象もアップ。同業他社と比べても良さを感じられるようになるようです。特に「ユーザーに悪い印象を与えてしまう」と感じている方がゼロになったのはすごいですね。

一方、月額5,000円未満のホームページは古く感じられ、デザインも悪く、同業他社と比較しても悪いという声のほうが大きくなってしまいました。お金をかけているかどうかでホームページの質が変わることがデータでしっかりと示されていますね。

ただし、サイトの構成のわかりやすさに関しては低予算のホームページのほうが良い結果となっています。ホームページに限らず、要素を詰め込みすぎると逆に煩雑になってわかりにくくなってしまうのはよくあること。予算をかける、かけないにかかわらず注意しなければならない点だといえます。

(5)SNSの運用について

最後に勤務先の会社で運用しているSNSやウェブサービスについて。

最も多く利用されているSNSはFacebookで約48%の会社が導入しているとのこと。続いてTwitterが34%、LINEが29%、YouTubeが26%、Instagramが18%という結果となりましたが、企業にはまだまだFacebookが強い人気を誇っていることが明らかになりました。

ところが、それだけ多くの方がSNSを活用しているのに対し、情報発信に関しては「ホームページとSNS両方での情報発信が必要」だと考える方が約7割。「SNSで情報発信をしていればホームページでの情報発信は不要」だと考える方はわずか2%という結果になりました。

多くの会社でSNSを活用していることがわかりましたが、SNSで情報を発信するだけでは弱く、ホームページを活用することの重要性を感じている方が多いようです。

まとめ

今回、アンケート機能を利用するのに使った予算はわずか3,000円程度でしたが、集めたデータをある程度まとめたり分析したりできるスタッフがいれば結果を十分活用できるのではないでしょうか。

もちろんアンケートを集めるサービスは他にもたくさんあり、高い予算を投じて専門家にデータを分析してもらうところまでセットで依頼したほうがいい場合もあるでしょう。

また、身近な人が回答してくれれば十分というケースならGoogleフォームで事足りるかもしれません。

低予算で、そこそこ信頼の置けるデータを集めたいときは、クラウドソーシングでのアンケート調査はうってつけではないかと感じました。

機会があればぜひ活用してみてください。


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◇文/野島慎一郎 ◇企画・構成/ウェプレス編集部

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