みなさんこんにちは。むらたてつろうです。
前回追悼アカウントについての記事を書いた際、Facebookはユーザーの死をどうやって把握しているのか疑問に感じました。調べたところ遺族や親族からの通知が主とされていますが、Facebook側でもユーザーの死を予測・判定する独自のアルゴリズムを開発しているようです。
死を予測するといえば縁起が悪いですが、このアルゴリズム開発の目的は「人生における主要なイベントの予測」です。Facebookには13歳から登録でき、日常のささいな出来事から、学校の入学式や卒業式、就職、旅行、結婚、マイホームの購入、子供の誕生など主要なライフイベントが記録されていきます。
20億人のアクティブユーザーを抱えるFacebookは、20億人分の人生のデータを持っています。そのデータをAI技術で読み解くことで、どのようなライフイベントがいつ起こりうるか、という予測が可能になり、20億通りの病気や入院のデータからいわゆる寿命の予測まで可能、というところまで来ています。FacebookはこれをLife Change Prediction Engine(人生の出来事予測エンジン)と名付け、特許を出願し開発を進めています。
Facebookがこの技術の開発を進める理由の一つは広告です。人生の出来事を高い精度で予測することで、各ユーザーのライフイベント/ライフステージに合わせ、効果的に広告を出せるようになるからです。