Webサイトの制作を担当させていただいている企業からある依頼がありました。
海外に本部をおく外資系企業です。
グローバルサイトのテキストをGoogle翻訳に頼らず、より正確な日本語で日本語版サイトを作りたいという主旨でした。
英語の単語、センテンス併せて約2,000個の和訳リストを作り、サイト全体の和訳化を進めることになりました。
基となる英文はExcelで送られてきたのですが、手動で訳すのは大変そう。
そこで、ChatGPT技術を活用した2種類のツール「ChatGPT for Excel」と「Doc2Lang」を試してみました。
「ChatGPT for Excel」で翻訳
Excelの拡張機能であるアドイン「ChatGPT for Excel」を使って翻訳してみました。
8種類のAI関数があり、ExcelにインストールしたらChatGPTをExcel上で操作できます。
今回は翻訳なので、関数 =AI.TRANSLATEを使いました。
インストール方法
Excelファイルを開き、「ファイル」タブから「アドイン取得」をクリック、Officeアドイン画面がポップアップで開くので、「ChatGPT for Excel」を追加でインストール完了です。
ホームタブに「ChatGPT for Excel」が表示されました。
ダミーの英単語データを用意して、AI関数( =AI.TRANSLATE)をD列に入れました。
そのまま、数式を最終行までコピーした結果、どんどん単語が翻訳されていきました。
無料版だと1日300個まで
ダミーデータは全部で600個用意していましたが、翻訳してくれた数は300個でした。エラー表示になっている所は「無料トライアルはここまで。」と表示されていました。有料の場合、プランによって$6~8/月額かかるようです。
「Doc2Lang」で翻訳
「Doc2Lang」はChatGPT API技術を活用したオンライン翻訳ツールで、ExcelやWord、PowerPointやPDF等のドキュメントファイルを翻訳できます。こちらは「ChatGPT for Excel」とは違って、全て有料。会員登録等はなく、使用した分のみ料金が発生します。先程使った600個の英単語ダミーデータを試しにドラッグ&ドロップで入れてみたら、800円と表示されました。
Doc2Langの方が翻訳精度は良い?
「ChatGPT for Excel」と「Doc2Lang」を試した結果、今回は「Doc2Lang」の翻訳を採用しました。「Doc2Lang」の方が和訳のニュアンスが合っていた為です。ただ、ツールは常に進歩するもの。またしばらくしたら軍配は変わるかもしれません。どちらも翻訳会社に依頼するより手軽で早いですが、訳を必ず確認した方が良いです。