WEBサイトを作る際、デザインを見やすくしたり、サイト構成をわかりやすくするのはもちろん大切なことですが、原稿もとても大切。どんなにかっこいいWEBサイトでも、書いてある内容がわかりにくければ読者に何も伝わりません。
そこで、僕がブログやWEBサイト用の原稿を書く時に心がけているポイントを紹介させていただきます。
今回は「不要な言葉を削ること」について。
人間は喋っていると「あのー」「えー」などと間を持たせながら話したり、「とりあえず」「たぶん」などと話題を曖昧にしたり、人それぞれの口癖があったりします。これらはそのまま文章にしたら“不要な言葉”になりますよね。
これと同様に、普段書いている文章も“不要な言葉”が含まれていることが多いです。削ることができれば文章全体が読みやすくなり、意味が間違って伝わることも減るでしょう。
いくつか例をあげて紹介していきますね。
■「~という」「~すること」
「~という」「~すること」は削っても問題ないことが多い言葉です。
例
「新幹線で直行するということを決めました」
→「新幹線で直行します」
ここまでスッキリさせても問題なく意味が伝わりますよね。
曖昧な言葉は削るか置き換えるほうがスッキリしますし、言いたいことも明確になって良いです。
「明確になって良かったりします」→「明確になって良いです」
この一文も前者と後者で説得力が全然違います。
■主語
もちろん主語がまったくない文章はだめですが、繰り返される主語は削れることが多いです。
「私はラーメン屋に行きましたが、今日の私は炒飯を食べたい気分だったので、私は炒飯を注文しました」
→「私は今日ラーメン屋に行きましたが、炒飯を食べました」
これでも伝わりますよね?
さらに削って「私は今日ラーメン屋で炒飯を食べました」としても大きな問題はないでしょう。
■同じ意味の単語の繰り返し
長嶋監督の「巨人軍は永久に不滅です」は有名ですが、同じ意味の単語を繰り返してしまう文は案外多いです。
「一番最初」→「最初」
「一番最後」→「最後」
「およそ1万円くらい」→「およそ1万円 or 1万円くらい」
「あとで後悔する」→「後悔する」
「郵送で送る」→「郵送する」
「各家庭ごと」→「各家庭 or 家庭ごと」
「期待して待つ」→「期待する」
文字数はそこまで変わりませんが、修正すると文がスッキリした印象は出るはずです。
■接続詞
「だから」「そして」「しかも」「しかし」などの接続詞も、割と削っても大丈夫です。
例
「私はラーメンを食べた。そして餃子も食べた。しかし炒飯はテイクアウトにした」
→「私はラーメンと餃子を食べ、炒飯はテイクアウトにした」
ただし、接続詞を削ろうとしすぎると、今度は一文が長くなりすぎて読みにくくなることもあるので要注意ですね。
大切なことを伝えようと思うとつい文字数が多くなりがちですが、余計な言葉が多いと逆に伝えたいことが伝わりにくくなってしまうことがあります。原稿を書き終えたら、最後に「削れるところはないかな」とチェックするだけで、かなり印象が変わってくるはずです。