スマホアプリにトイカメラ風の加工ができるものがあります。
写真に写っているものや景色が、まるでミニチュアのようになるのです。
夏の個人的な写真をトイカメラアプリで加工してみると、どこかファンタジックな印象に昇華され、今年はあまり出かけらなかったこともあってなんだか切なくなりました。
と同時に、いくつかの発見もありました。
本来ミニチュア風の写真は、チルトシフトレンズというものを使えば、一眼レフなどでも普通に撮ることができます。
ただ、そこそこの金額のするレンズを買うには、ちょっと用途が狭すぎます(個人的に)。
今回使ってみたアプリは『Photograph+ 一眼トイカメラ』(¥120)。
いくつか同様のアプリがありますが、これが一番評判が良いようでした。
アプリを立ち上げ、写真を読み込み、「横に細長くピントを合わせ、上下を強くぼかす」ことで、ミニチュアのような加工ができます。
「横に細長くピントを合わせ、上下を強くぼかす」ことができれば、フォトショップなどの画像処理ソフトでもできますね。
また、トイカメラ加工をしてくれるウェブサイトもあるようです。
さて、ミニチュア風になった写真は、大きく2つに大別できると思いました。
(A)まるでほんとのミニチュアみたいに感じる
「え、本物?ミニチュア?」と思わずじっくり見ちゃいます。
(B)ミニチュアではないけど、ちょっと不思議で面白い
没入感があって面白い写真です。
これはいろいろ試してみねばと、いろんなタイプの写真を片っ端からミニチュア風に加工してみました。
イマイチだったもの
(イマイチ1)自然はミニチュアには向かないかな
(イマイチ2)人間はミニチュアには見えない
(イマイチ3)上下がボケているのが分かりづらいものは向かない
これはいけるぞ、と期待した写真でしたが、空も海もボケみがはっきりせず、イマイチな結果になりました。
(イマイチ4)見上げる構図はミニチュアに見えない
脳味噌が、「ミニチュアではない」と拒否している気がします。
(イマイチ5)食べ物はリアルすぎてミニチュアに見えない
(イマイチ6)本物のミニチュアを撮っても変わらない
試しに・・と撮ってみましたが、そもそも変化が現れませんでした。
なかなかよかったもの
(よかった1)人も小さすぎるといい
本当にジオラマを撮ったようです。
(よかった2)整然と揃ったものもいい
ミニチュア作家が丁寧に再現した会議室、といった印象です。
ミニチュア風写真を成功させる5つのポイント
他にもいっぱい加工した結果、ただ単にトイカメラで撮ればいいというものでもない、という結論に至りました。
僕なりにまとめたポイントは次の通り。
1)斜め上から見下ろした構図がいい
2)真ん中にポツンとあるレイアウトがいい
3)建造物など理路整然と並んでいるものががミニチュア向き
4)人や食べ物などリアルすぎるものを避ける
5)ちょっと明るめに加工する
まとめ
今回個人的なベストは次の2枚です。
◎まるでほんとのミニチュアみたいなベスト写真
◎没頭感があって印象的なベスト写真
いいミニチュア風写真を撮る準備は、実は撮る前から始まっているんですね。
ミニチュア風の「動画」が撮れる『Miniatures: Tilt-Shift Time-Lapse Vides』というアプリもあります。
とりあえず、高架を走る埼京線から見下ろした街並みは、ミニチュア風写真向きですよ。