エンジニアだってWEBの無料サービスに注意

みなさんこんにちは。むらたてつろうです。
制作の仕事をしていると、ネットからダウンロードやコピーして使う無料の素材を利用することがあります。
アイコン画像やイラストなどのデザイン素材だけでなく、ソースコードの部品なんかもあってとても便利です。
エンジニアにとっても、それらをうまくカスタマイズすることで、独自性を出しつつ作業効率をアップすることができます。

広告用のタグが自動生成されていた

約3ヶ月前のことでした。
突然お客さんから連絡がきました。
「ページに広告が出ているけど、何か知ってる?」
私は全く覚えがなかったので、(まさか乗っ取り被害か?)などと思いつつ、ページの確認をしました。
するとサイトに埋め込んだインスタグラムのフィードから広告用のタグが自動生成されていました。
ということはまさか!?
これまで埋め込んだサイト全部に広告が出ている?
確認すると、やはり同じ作り方をした12サイトすべてに広告が出ていました。

ウェブサイトにインスタグラムやツイッターのフィード(投稿のタイムライン)を何件か表示させたいという要望はよくいただきます。
私が使っていた「複眼feed」は、SNSのURLを入れるだけで、サイトに埋め込むタグを生成することができ、コードを貼り付けるだけでフィードを表示させることができます。

https://fukugan.com/

コーディングの知識があれば自由にカスタマイズもできるので、サイトのデザインに合わせて使用していました。
使い始めてから数年経ちますが、これまで広告が出たことはありませんでした。
かなりショックでした。
判明したのは夜10時。
ユーザーの閲覧数が少ない絶好の作業時間ではありますが、今から12サイトはキツイ。
気持ちを切り替えて、まずはサイトに出ている広告を非表示にする作業にとりかかりました。
フィードの表示を一時的に消すだけなので作業は簡単です。

次に広告が出ないようにする方法を探るために、テスト環境(検索結果に出てこない検証用のページ)を作り、同じ表示環境を用意しました。広告を呼び出しているタグを消すべく、色々と試行錯誤しますが、キャッシュが強く残っているので、広告が表示されてしまい作業の反映結果がよくわかりません。
あるあるかもしれませんが、そういう時に限ってネットが遅い。検証だけで1時間ほどがかかりました。
なんとか広告がでないようにできたので、今度は先ほど消したフィードを元の状態に戻し、広告が出ないように調整していきました。
そこからの作業は1サイト10分程度で、12サイトで2時間かかりました。

別の表示方法を検証

次の日、クライアントに報告をする前に別のフィードの表示方法を検証しました。
前回は、フィードを表示するために必要な作業を全部Webサービス側でやってもらいましたが、今度はRSSというフィードの情報(タイトルや日付や画像等)を取得するところだけフリーのサービスを使い、読み取った情報をウェブサイトに表示するコードは自前で用意することにしました。RSSの取得だけだと広告は出ないので、実装できれば問題は解決です。

https://rss.app/rss-feed/create-instagram-rss-feed

https://queryfeed.net/

そして、以前利用したことがあるRSS取得サービスのサイトにアクセスして、URLを入れて取得ボタンを押すと、英語のメッセージで、
「あなたはプレミアムユーザーではありません。試用期間は過ぎましたので、プランをアップグレード(もちろん有償)してください」
と表示されました。
えっ? 試用期間?というかそもそも有料だったっけ?
私は月々1000円程のプレミアム会員の登録を済ませて、検証を進めました。

これ以降の想定外はなく、幸いにも翌日の午前中には実装の目途がたってクライアントに事情を説明できました。

それにしても広告を出すならせめて事前告知して欲しかったー。

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