今では、一般の方でもビジネスの用語として馴染んできたクラウドサービス。
「クラウド」は2006年、当時のGoogle社CEOの発言が最初とされていて、それまでは「ネットの向う」のような言い方だったのが、雲を意味するクラウドという言葉で、その概念を語ったことで普及が始まったそうです。
日本企業でのクラウドサービス利用が広まってきている事実が、総務省の情報通信白書でも明らかにされています。
白書の内容をご紹介する前にまず、「クラウドサービスとは」というページが、やはり総務省管轄のWebサイトに掲載されているので引用しておきます。
「クラウドサービスは、従来は利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供するものです。利用者側が最低限の環境(パーソナルコンピュータや携帯情報端末などのクライアント、その上で動くWebブラウザ、インターネット接続環境など)を用意することで、どの端末からでも、さまざまなサービスを利用することができます。
これまで、利用者はコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自身で保有・管理し利用していました。しかしクラウドサービスを利用することで、これまで機材の購入やシステムの構築、管理などにかかるとされていたさまざまな手間や時間の削減をはじめとして、業務の効率化やコストダウンを図れるというメリットがあります。」
どうですか、かなりやさしく説明してくれています。
以下〈総務省「2018年度 情報通信白書」〉のデータの一部を紹介します。
企業におけるクラウドサービスの利用動向
2013年から数ポイントずつ増加傾向だったのが2016ー2017間で大幅に伸びて56.9%の企業がクラウドサービスを利用しています。
その効果を実感している企業が85.2%というデータもあります。
利用サービスの内訳のグラフも興味深く見ることができます。
利用している企業が多いのは「ファイル保管・データ共有」、「サーバー利用」、「電子メール」です。とくに「データバックアップ」が伸びが著しいようです。
利用メリットは
企業がクラウドサービスを導入した理由として挙げられているのが
「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」「どこでもサービスを利用できるから」「安定運用、可用性が高くなるから」など。
反対に、利用しない企業はその理由をこう答えています。
「必要がない」、「情報漏えいなどセキュリティに不安がある」、「導入に伴う既存システムの改修コスト」。
Cloudーservices とCrowdーfunding
最後に、こちらも最近一般的になってきた言葉にクラウドファンディングがありますが、次の英語表記をご覧ください。
Cloud(雲)services
Crowd(群衆)funding
ご存知でしたか?
次回はクラウドファンディングについて書きたいと思います。