ちょっとした落書きを人工知能のAIが認識し、自動で着色をしてくれるというWebサービスが公開されて話題になっています。「PaintsChainer(ペインツチェイナー)」と言うサイトなのですが、早速その性能を試してみました。
まずはあらかじめ作っておいた線画を読み込ませます。
今回はこちらのイラストを読み込ませてみることにしました。リンゴとみかんです。読み込ませてから着色ボタンを押してみると…
仕上がりはこんな感じに。リンゴの色は若干怪しいですが、みかんは完璧な色を着色してくれました。AIでリンゴとみかんのイラストだと認識してくれたのでしょう。すごい。
続いては人物のイラストも読み込ませてみます。
すると全体的に薄めではありますが、顔の部分にはしっかりと肌色で着色されています。
さらにこのサービスでは、線画に色のヒントを付けてあげることで、ヒントに合わせた色に着色し直してもらうこともできます。顔の部分に水色、シャツにピンク、ジャケットにグレー色というヒントを付けてもう一度着色ボタンを押してみると…
ヒントに合わせて気持ち悪い感じに着色し直してくれました。実によくできてますね…。今回は元の線画のクオリティが低いのではみ出ている部分などもありますが、丁寧に描いたイラストを読み込ませるとかなり完璧に着色してもらえるようです。
15年くらい前まで漫画家は全員が紙とペンで原稿を仕上げていましたが、近年はパソコンで原稿を仕上げる人がほとんどとなりました。このままAIの技術が発達していくと、もしかしたら近い未来、漫画家の仕事は線を描くだけになってしまうかもしれません。