QRコードは、1994年にデンソーの開発部門が開発、現在は㈱デンソーウェーブの登録商標(第4075066号)となっています。QRは、Quick Responseの略で、情報の高速読み取りができるように開発されたIT技術です。
携帯電話の普及により急速に広がり、今や街のいたるところでQRコードを目にするようになりました。
格納できる情報量が多い
横方向にしか情報を持たないバーコードに対し、縦横に情報を持つのがQRコードの大きな特徴の1つ。そのため格納できる情報量が多く、数字だけでなく英字や漢字など多言語のデータもコードの中に入れておくことができます。
推奨はされていませんが、濃淡の判別が可能な色あいなら色を付けたQRコードを印刷することもできます。ファストフード店の包み紙や、ポスターなどでよく見かけます。
幅広く普及してきた
元々、自動車部品工場や配送センターでの使用を念頭に開発されましたが、今では生産・運送・保管・販売などに広く使われているようです。
携帯電話については、J-PHONE(今は、ソフトバンクモバイル)が初めてフィーチャーフォン(ガラケー)でQRコードに対応。搭載カメラで、QRコードを撮影してコードを読み込む処理をしていました。今となって懐かしい。
その他、航空券、各種入場券にも普及し、QRコードを活用したチケットレス化も加速しています。
プリペイドカードでは、特定の端末や販売機のみで認識できる特殊なライン上に印字し、複製できないような対策もとられています。
決済サービスの話題がホット
少し前は、中国でQRコードが普及していると話題になっていました。飲食店に入店したら、専用のスマートフォンアプリを使用し、メニュー上のQRコードを読み取って注文するなど、決済サービスの他にもあらゆることで活用しています。
しかし今、日本にもQRコードとスマートフォンを使ったキャッシュレス文化の波がやってきています。
大手IT企業や銀行が参入し、日本にキャッシュレス文化を根付かせようとサービス強化を始めました。
楽天(楽天市場)やLINEもそうです。
QR決済をするには各社の専用アプリを導入する必要がありますが、利用ユーザーが多いため、QR決済ができる店舗が増えてきています。
今秋にも他の大手企業が新しいサービスを始めるようです。QRコードがますます身近なものになりそうです。