その映画、観て大丈夫?苦手シーンだけ先にチェックする方法

映画は、できるだけ予備知識なしで楽しみたい。
そう思っていても、「これは先に知りたかった」と後悔したこと、ありませんか。

アクション映画だと思って観た作品がスプラッター気味だったり、感動作だと思ったらショッキングなシーンが含まれていたり。

そんな“地雷”を回避するためのサイトがあります。

苦手な表現を事前に調べられる「Milma」

『Milma』- 映画を観るまえに、苦手な表現を調べませんか? –
https://milma.jp/

『Milma』は、映画に含まれる特定の苦手な表現(トリガーというらしい)について、ユーザーが「はい・いいえ」を投稿し、その傾向を確認できるサイトです。

作品ごとに、「性的なコンテンツがある?」「拷問がある?」など、具体的な項目が並び、自分にとって避けたい要素があるかどうかを事前に把握できます。

ためしに、『ロッキー』を見てみると、こんな感じ。

なるほど、という感じですが、「犬が死ぬ?」に少数の「はい」がついている。
操作ミスなのか、ふざけてチェックを入れたのかはわかりませんが、こういう明らかな間違いも見受けられます。
ユーザー投稿ベースのため、あくまで参考程度に見るのがよさそうです。

あと、検索は、表記が少しでも違うとヒットしないことがあります。
例えば、『ジョン・ウィック』は、「ジョンウィック」だと検索に出てきません。

想像以上に多い、人の「苦手ポイント」

このサイトを見て驚くのは、世の中にはこんなにたくさんの「気になる項目があるのか」ということ。

一つ挙げると、「第4の壁が壊される?」という項目があります。
これは、「登場人物がカメラを通して鑑賞者に話しかけるといった演出は、一部の人に不安を引き起こす」ということらしい。
正直、ここまで気にする人がいるのかと驚きます。

真っ先にウディ・アレンを思い出し、検索するとやはり。

ほかにも、こんな言葉が並びます。

「ミソフォニア」
→食べるときの口の騒音や食事、チューインガム、唇を叩く、タッピング、その他の音などの繰り返しの音への怒り、嫌悪感

「ガスライティング」
→標的にした個人などに疑いの種をまき、自分の記憶、知覚、正気を疑問視させようとする心理的操作の一形態

「トコフォビア」
→出産に対する恐怖症

便利さとネタバレの境界線

一方で、このやり方はネタバレを含む可能性もあります。
また、登録されていない作品もあり、データ量にはまだ限界があります。

使いどころとしては、誰かと一緒に観るときでしょう。
相手の好みが分からないときや、失敗したくない場面では特に役立ちます。

僕は妻と初めて一緒に観に行った映画がヘビーな内容で、終わった後お互い一言もその映画について触れなかった苦い記憶があります。

まとめ

映画の楽しみは、「何が起きるかわからないこと」にあります。
一方で、あらかじめ避けられる不快は減らしたい、そんな気持ちも多くの人が持っているはずです。

従来のレーティング(R指定など)だけでは拾いきれなかった、“個人ごとの苦手ポイント”に目を向けるのは、とても今らしい変化に感じました。

必要な部分だけをさっと確認する。

そんな使い方ができるツールとして、『Milma』はうまく付き合えば、かなり便利な存在になりそうです。

アバター画像

オリカワシュウイチ

このライターの記事を見る

映像クリエイター。絵コンテコーチ。 初心者の映画制作をサポートする活動を全国で続ける。埼玉県在住。 仲間ゼロ・カメラ1台から映画作りをスタートし『映画工房カルフのように(http://karufu.net/)』を立ち上げ、セミナーやワークショップを通して、これまで1000人以上に映画作りをアドバイスする。スタローンに生で会ったことのある広島県人。 著書に『事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』『iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書』(共にペンコム)がある。

前の記事

記事一覧に戻る