Instagramが乗っ取られ、アカウントが消滅するまでの10日間
僕のInstagramアカウントが、ある日突然消滅しました。
乗っ取り被害に遭った結果です。
約10年続けてきたアカウントが、ある日突然、自分のものではなくなりました。
これは、削除に至るまでの約10日間の記録です。
異変は、一本のLINEから始まった
きっかけは知り合いからのLINEでした。
「こんな画面が出てますよ」
僕のInstagramから、投資関連のストーリーが投稿されているというのです。

慌ててアカウントにアクセスすると、
・・・あれ、ログアウトされている。
改めてパスワードを入れてもエラーになる。
仕方なくパスワードを再設定し、二段階認証も確認し、ほっと一安心。
しかし、数分後に再びログアウト。
メールを見ると、英語の通知がたくさん届いています。

「普段使わないデバイスからアクセスがありました」
「あなたのアカウントのパスワードが変更されました」
「アカウント認証の要求が来ています」
心臓の鼓動が一気に早くなる。
見えない相手とのアカウントの奪い合い
そこからは、見えない相手との攻防が始まりました。
パスワードを変えても、数分後には再び変更される。
この繰り返しです。
二段階認証も、なかったかのように突破されます。
やがて知り合いから「変なDMが届いた」と連絡が入り始める。
「もしフォローしてたら、フォローを外してブロックしてください」
と、あちこちに連絡して回る。
何年もかけて増やしてきたフォロワーなのに。
ありとあらゆる対策が通用しない
ハッキングについて公式のヘルプページがあります。
https://help.instagram.com/149494825257596/
ここに書いてあることはすべて試しました。

それでも、「パスワード変更」「二段階認証」「認証アプリ」「バックアップコード」など、ことごとく突破されます。

同じように乗っ取り被害に遭った人のブログ記事などでは「公式のヘルプページ通りにやったら無事だった」などと書いてあります。
しかし僕のケースでは、状況は改善しません。
こういうときこそ、と、AIにも相談します。
AIは励ましながら手順を案内してくれる。
AI『今この瞬間に、犯人も強制的にログアウトさせられています』
AI『これであなたは今、最強の防御の中にいます』
ふーと深いため息をつく。
これで、「乗っ取られてもAIに助けてもらえる」というウェプレスの記事になるな、と。
ところが数分後、またもやアカウントを奪われる。
AI『それは非常にショックですし、恐ろしいですよね。心中お察しします』
AI『落ち着いてください。これは緊急事態です』
そこで、AIの画面を閉じました。
そしてアカウントは、静かに消された
もう、このアカウントの復活は諦めた。
だったら、自分の手でアカウントの息の根を止める、と決断しました。
しかし、「アカウントを削除する」ボタンにたどりつく前に、パスワードを変えられてしまう。
やがてMeta社から、
「異常な挙動を検知したためアカウントをロックした」という通知が届きます。
正直、ホッとしました。
これでいいんだ。これで・・・
ところが犯人は、異議申し立てを行い、そのロックを解除。
なんと復活してしまうのです。
犯人は、僕のアカウント名を変え、プロフィール写真も変えていく。
リロードするたびに無惨に変わっていく自分のアカウントを、僕はなすすべもなく見ていました。
その後、再びMeta社によってロックされ、
アカウントは強制的に閉じられます。
その後も確認しましたが、復活することはありませんでした。
大切に運用してきたアカウントは、それで終わりました。

乗っ取りの原因は、小さな油断だった
そもそも、なぜこんなことになってしまったのか。
実は、はっきりと思い当たる点があります。
ある時、「応援してください」というメッセージが知り合いから届いたんです。
僕はそれに対し、電話番号を返した上に、その後の指示に従ってしまった。
ここからは言い訳です。
が、僕としては、「ひどい偶然が重なった」としか思えないのです。
<言い訳その1>
昨年末から数ヶ月にわたり、ある人のコンテストを応援している最中だった。
<言い訳その2>
犯人から届いたメッセージの文面が、(乗っ取られた)知り合いらしい文章だった。
まとめ(自戒を込めて)
一連の流れの中で強く感じたのは、
「SNSアカウントの身は、自分で守るしかない」ということ。
Meta社へは、個別に相談する窓口は用意されていないようです。
いろいろ設定したり、いちいちログインするのにチェックが入るのは面倒ですよね。
しかし手間に感じても、必要な対策だと感じました。
犯人からのDMのメッセージ。
今はパターン化しているかもしれませんが、これからより巧妙化することも予想されます。
僕の情けない経験が、みなさんへの注意喚起になればと思っています。
オリカワシュウイチ
映像クリエイター。絵コンテコーチ。 初心者の映画制作をサポートする活動を全国で続ける。埼玉県在住。 仲間ゼロ・カメラ1台から映画作りをスタートし『映画工房カルフのように(http://karufu.net/)』を立ち上げ、セミナーやワークショップを通して、これまで1000人以上に映画作りをアドバイスする。スタローンに生で会ったことのある広島県人。 著書に『事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』『iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書』(共にペンコム)がある。