なんと猫が冷蔵庫の前で涼んでいます。最近は暑い日が続いていますが、家の中で一番涼しい場所は冷蔵庫の前だと猫が覚えてしまったのです。なんて頭がいいんでしょう……!
SNSをしていると、この手の投稿がタイムラインに流れてくることも多いのではないでしょうか。
でもこの手の投稿を鵜呑みにしすぎるのはちょっと危険かもしれません。実はこの画像もChatGPTに生成させた架空の画像だからです。
生成AIによる画像や動画が溢れている
今回の例がAIによるものだとしても大きな問題はありませんが、巷にはAIを駆使したフェイク動画や画像が溢れています。
AIの進化により誰でも気軽にAIで画像や動画を生成できるようになり、しかもクオリティも高くなっているため、悪用して人を騙すことも容易になってしまっているのです。
昨年の東京都知事選では石丸伸二氏がものすごい数の聴衆に向かって演説する画像が拡散され、問題となりました。

よく見れば合成だとすぐわかりそうなものですが、こちらは真に受けて拡散してしまっていた支援者も多く、少なからず選挙戦に影響があったのではないかと思います。
また、岸田前総理のフェイク動画が拡散されて問題になったこともありました。
とにかく現在はさまざまなフェイク動画や画像が出回っていて、それに気づかず信じてしまう人も多いという、とても危険な状況なのです。
AI生成画像の見分け方
AIによって生成された動画・画像かどうかを見分けるにはいくつかポイントがあります。以下のようなことを確認してみてください。
1. 目の反射の左右一致を見る
天文学で銀河の形態測定に使われる手法で、両目の光の反射が一致しているかを確認。
→ 本物の写真では一致する傾向にあり、AI生成では左右差が発生しやすい。
2. 手・指など細かいパーツがおかしい
指が多かったり不自然に曲がってたり、耳や爪が歪んでいるなどの異常に注目。
3. 文字やロゴの違和感
看板・Tシャツ・背景の英語やロゴが崩れて不自然になっていないかチェック。
4. 背景や構図の破綻
階段やドアノブが途中で途切れる、反射が合ってないなど、整合性が取れていないことも多い。
そのほかにも、検索を駆使して類似画像を調べたり、AI判定ツールを使うという方法もあります。
日本経済新聞の記事に詳しくまとめられているものがありましたので、気になる方は是非参考にしてみてください。
AI生成画像の見分け方、注目ポイントを専門家が伝授|日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC12AQW0S3A510C2000000/