ネットで資格!? 今流行りの「カウンセラー」は本当に稼げるのか

最近、カウンセラーの資格のインターネット通信講座の広告や、その資格でカウンセラーデビューした、という人のブログをよく目にします。
「カウンセラー」とは、要は相談員のことですが、主に臨床心理学を適用して相談者の生活適応上の問題について分析し、自分自身への理解と自己解決に導く「心理カウンセラー」を指して言うことが多いです。その心理カウンセラーにしても、学校、職場、医療機関、社会福祉施設、民間と、様々な場所で活躍する機会があり、医療カウンセラー、ソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、産業カウンセラーなど、肩書は実にさまざま。働く場所によって習得しなければならないレベルも違ってきます。
しかし、実は「カウンセラー」を名乗るだけであれば、国家資格は必要ありません。そのため、ネット上には多数のカウンセラー養成講座があり、各講座が独自の資格を設けています。
ただし、学校や病院のカウンセラーになるには臨床心理士や公認心理師の資格を取得する必要があり、これらは大学院まで出なければなりませんので、かなり難易度が上がります。

ネットで取得できるカウンセラー資格の落とし穴

インターネットの通信講座の資格には法的な効力はありません。いくら資格を取ったところで自動的にカウンセラーの仕事が手に入るわけではないため、結局本人の営業力・宣伝力が重要となってきます。
通信講座のカウンセラー資格でお金を稼ぐには、メールでのやりとりやビデオチャットでのカウンセリング、実際に対面してのカウンセリングなどを行います。しかし講座によっては「講座を修了した」という事実を自身の宣伝で使うためには、取得した資格のレベルに合わせて行えるカウンセリング方法が制限される場合もあります。
また「カウンセラー」と名乗っていても、実際には宗教に近いスピリチュアル系のカウンセラーもいますので、本当に「心理カウンセラー」になりたいのであれば、その講座がどういった手法で相談者の問題解決に臨んでいるのかも把握してから申し込みましょう。

なぜネットで取得できるカウンセラー資格に対するクレームが少ないのか

カウンセラーの通信講座を修了した後に「仕事が得られない」と文句を言う人は、ネット上にほとんど見当たりません。カウンセラーの通信講座を受講する人のほとんどは自身も以前にカウンセリングを受けたことがきっかけでカウンセラーに興味を持った人たちなので、例えお金が稼げなくても、通信講座で人生観が変わり満足感を得られれば、負の感情を表に出しません。
更に、インターネット上を土俵として仕事をするカウンセラーにとって、インターネットでの広報活動は命綱ですので、業者に料金を支払い「逆SEO」という手法を使用して自身にとって不利な悪評を掲載しているページの検索順位を下げている可能性も高いです。

 ◇検索順位が下がる原因になる逆SEO
http://wepress.web-magazine.jp/2018/03/14/gyakuseotaisaku/

逆SEOは、個人や規模の小さな事業主であれば3万円〜5万円程度でできるため、こういった業者を使用している事業主も多いです。

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