中国の春節(旧正月)にも電子マネー時代の波が押し寄せています。

中国では、旧暦の正月である「春節」を新暦の正月に比べて盛大にお祝いします。その期間は約3週間にわたります。

そこで今回は「春節」に関して取り上げた記事を2つご紹介してきます。

Chinese Red Envelopes/Packets (Hongbao) ? Amount, Symbols and How to Give
https://www.chinahighlights.com/travelguide/festivals/red-envelop.htm

こちらの記事では、目上の人から目下の人や子どもに対して「圧歳銭」を贈る慣習についての記載があります。「圧歳銭」は日本でいうところのお年玉やご祝儀といったところでしょう。

この中国版「お年玉」は若者の1年の健康を祈って送られるもので、「紅包」いう赤い袋に入れて渡されるのが通例となっているのだそうです。赤色は特別な意味を持つ色であり、幸運を象徴する色とされています。(中国の国旗にも使われていますよね。)

また記事ではこの「紅包」を渡す、受け取るための作法や中に入れる金額についてもこと細かに説明しています。

さらに手渡しが通例だった「圧歳銭」が最近は中国で高いシェアを誇るメッセンジャーアプリ「WeChat」が提供するサービス「WeChat red envelope (WeChat red packet)」を使ったオンライン送金が利用されている実態についても言及しています。

日本でSNSは会話などのコミュニケーションがメインですが、中国ではSNSアプリを使った支払いや個人間のお金のやりとりもコミュニケーションの一つだと認識されているそうですから、昔から脈々と受け継がれているこの習慣も今やデジタル化の波が押し寄せているのでしょう。

The Chinese New Year is a mobile cash bonanza
https://finance.yahoo.com/news/how-chinas-tech-giants-use-chinese-new-year-to-lure-users-185734425.html

デジタル化の波に関しては、こちらの記事が大きく扱っていました。記事では中国版Googleとも言われるBaidu(BIDU)が大晦日に多額の賞金を提供したと報じています。

ちなみに賞金を受け取るためには、Baiduのアプリをダウンロードしてアプリの指示通りに操作することが必要で、このキャンペーンによりアプリのアクティブユーザー数が2倍に跳ね上がったのだそうです。

なおこのキャンペーンはAlibabaが運営するAlipayとTencent運営のWeChat PayよりもSNS決済やモバイル決済に遅れをとっていたBaiduが、この2大巨頭の牙城を崩すべく実施されたというのが記事の見解です。

ただし記事ではキャンペーン後に何人のユーザーが使い続けるかについては不明としていました。

その点については検証が必要だとは思いますが、「圧歳銭」という慣習を販促プロモーションやブランディングなどに使われている点はとても興味深いですね。

日本でも近い将来、お年玉が電子決済で行われる時代が来るかもしれません。

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